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    C.1.3 その他の中枢神経疾患

    ここでは、小児の軽症頭部外傷(脳震盪)、重症頭部外傷、脳腫瘍の開頭術後の3つを挙げる。軽症頭部外傷では、かつては症状が消えるまで安静にさせることが多かったが、現在は数日の安静のあと、症状を悪化させない範囲で活動を段階的に戻すことが勧められている。

    表 C-7 その他の中枢神経疾患のプロトコル

    区分 文献 P(対象) I(プロトコル・種類) C O・結果 結論
    G [1] CDC 2018 18歳以下の軽症頭部外傷(脳震盪)(対象者数の記載なし。アスリート:混在) 段階的な活動の再開と学校への復帰。criteria-based(症状が悪化しないこと) ― 最初の数日は活動を控え、その後は症状を悪化させない範囲で段階的に活動を再開する(moderate、level B)。接触のない有酸素運動を段階的に再導入する積極的なリハビリテーションを提供すべき(high、level B) 有効
    Lv2 [2] Riberholt 2021、[3] Riberholt 2018 集中治療室の重症頭部外傷(GCS 11未満、38名。アスリート:記載なし) 足踏み装置つきの傾斜台による早期の起立訓練(1日1回、週5日、4週)。混合 通常のケア 適格者の 76% が参加し、計画したセッションの 74% を実施できた。有害事象に差はなかった 記述のみ(実施可能性)
    Lv3 [4] Zarrin 2025 神経脱落症状のない待機的な脳腫瘍の開頭術後(1,594名。アスリート:非該当) 看護師が主導する段階的な離床(NERVS)。混合 理学療法士・作業療法士の評価を待つ通常の経路 傾向スコアで合わせた比較で、在院日数が短く(2.9日 対 4.6日)、入院費が少なかった。手術関連の再入院は増えなかった 有効

    小児の軽症頭部外傷の段階的な活動再開(CDC 2018)

    Section titled “小児の軽症頭部外傷の段階的な活動再開(CDC 2018)”

    表 C-8 段階と移行基準(小児の軽症頭部外傷)

    段階 時期の目安 主な介入 次の段階に進む基準
    安静 受傷後の最初の数日 身体活動と認知活動をより制限する 最初の数日が過ぎたら
    段階的な活動再開 基準による 症状を悪化させない範囲で、活動の予定を少しずつ戻す。症状の数と重さを観察する 段階的な活動の再開に成功したら
    積極的なリハビリテーション 基準による 接触のない有酸素運動を、症状を悪化させない範囲で段階的に再導入する 病前の能力に戻り、安静時にも、運動の負荷を上げても症状が出ない
    完全な復帰 ― すべての活動に戻る ―

    学校への復帰も同じ考え方で、症状を大きく悪化させない範囲で、学業の時間と強さを少しずつ増やす。受傷後3日以内の安静は役立つ可能性があるが、それ以上の不活動は多くの子どもで症状を悪化させうるとされている。

    重症頭部外傷の早期の傾斜台訓練(Riberholt 2018)

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    表 C-9 段階と移行基準(重症頭部外傷の傾斜台訓練)

    段階 時期の目安 主な介入 次の段階に進む基準
    開始 頭蓋内圧が 20 mmHg 未満で24時間安定したら 足踏み装置つきの傾斜台に乗せる ―
    30° 1分 頭部を 30° に起こす 安全の限界を超えなければ1分ごとに次の角度へ
    50° 1分 50° に起こす 同上
    70° 最長20分(1回の総時間は40分まで) 70° で起立を保つ ―

    安全の限界は、絶対的な基準が収縮期/拡張期血圧 80/50 mmHg 超、脳灌流圧 50 mmHg 超、心拍数 180/分未満、頭蓋内圧 25 mmHg 未満、相対的な基準がベースラインからの血圧の低下 30/15 mmHg 未満、心拍数の上昇 30/分未満である。限界を超えたら 0° に戻し、値が限界内に戻れば再開する。椅子から立てるなど、傾斜台訓練を超える機能が得られたら終了する。

    脳腫瘍の開頭術後の看護師主導の離床(NERVS、Zarrin 2025)

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    表 C-10 段階と移行基準(NERVS)

    段階 時期の目安 主な介入 次の段階に進む基準
    座位 手術当日、術後4時間以内 ベッド上で5分間座る(できなければ2時間ごとに再挑戦) 目標を達成したら
    椅子への歩行 手術当日 椅子まで約 1.5 m(5フィート)歩く 同上
    椅子座位 術後1日目以降 1日3回椅子に座る 同上
    介助歩行 術後1日目以降 看護師の介助で約 15 m(50フィート)歩く 同上
    廊下歩行 術後1日目以降 看護師の介助を少しずつ減らして廊下を歩く ―

    目標を達成できなければ6〜8時間後に再挑戦し、再び達成できなければこの経路を外れて、理学療法士・作業療法士の評価を受ける。

    1. Lumba-Brown, A., Yeates, K. O., Sarmiento, K., Breiding, M. J., Haegerich, T. M., Gioia, G. A., Turner, M., Benzel, E. C., Suskauer, S. J., Giza, C. C., Joseph, M., Broomand, C., Weissman, B., Gordon, W., Wright, D. W., Moser, R. S., McAvoy, K., Ewing-Cobbs, L., Duhaime, A.-C., . . . Timmons, S. D. (2018). Centers for Disease Control and Prevention Guideline on the Diagnosis and Management of Mild Traumatic Brain Injury Among Children. JAMA Pediatrics, 172(11), Article e182853. https://doi.org/10.1001/jamapediatrics.2018.2853
    2. Riberholt, C. G., Olsen, M. H., Søndergaard, C. B., Gluud, C., Ovesen, C., Jakobsen, J. C., Mehlsen, J., & Møller, K. (2021). Early Orthostatic Exercise by Head-Up Tilt With Stepping vs. Standard Care After Severe Traumatic Brain Injury Is Feasible. Frontiers in Neurology, 12, Article 626014. https://doi.org/10.3389/fneur.2021.626014
    3. Riberholt, C. G., Lindschou, J., Gluud, C., Mehlsen, J., & Møller, K. (2018). Early mobilisation by head-up tilt with stepping versus standard care after severe traumatic brain injury - Protocol for a randomised clinical feasibility trial. Trials, 19(1), Article 612. https://doi.org/10.1186/s13063-018-3004-x
    4. Zarrin, D., Baisiwala, S., Im, J., Goel, K., Ko, M., Wang, S., Zubair, H., Valenzuela, A., Bennett, T., Orr, D., & Kim, W. (2025). Cost savings associated with a nurse driven mobilization protocol for recovery after cranial tumor resection. Acta Neurochirurgica, 167(1), Article 237. https://doi.org/10.1007/s00701-025-06641-1

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